ガン類調査マニュアルカリフォルニアに現れるカナダガンの亜種に付いての野外での特徴P.F.スプリンジャー・R.B.マックノブ 原典: Paul F. Springer & R.B. McNab. 1990. Field Notes on Subspecies of Canada Geese (Branta canadensis) Occuring in California. 2pp. 訳:香川 裕之・呉地 正行 |
1.亜種ヒメシジュウカラガン B.c. minima Cackling Canada Goose / Cackler | |
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2.亜種シジュウカラガン B.c. leucopareia Aleutian Canada Goose…絶滅の危機に瀕している亜種… | |
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3.亜種チュウショウカナダガン B.c. taverneri Taverner's Canada Goose[訳者注:亜種チュウショウカナダガン B.c. taverneri を亜種チュウカナダガン B.c. parvipes に含める研究者もいる] | |
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4.亜種チュウカナダガン B.c. parvipes Lesser Canada Goose[訳者注:亜種チュウカナダガン B. c. parvipes に亜種チュウショウカナダガン B. c. taverneri を含める研究者もいる] | |
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5.亜種クロカナダガン B.c. occidentalis Dusky Canada Goose | |
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6.亜種オオカナダガン B.c. moffitti Western Canada Goose | |
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原注: |
これらの一般的な記述は幾分曖昧に思えるかもしれないが、それはこれが現実の世界だからである。これらの記述にとてもよく合う鳥もいれば、そうでない鳥もいる。野外では確実に亜種の識別ができないものもいる。カナダガンの亜種は基本的には小さいものから大きいものへの連続的な変化の形態であり、その境界では多くの重複がある。鳴き声もまたヒメシジュウカラガンの『キャク・キャク』からオオカナダガンの『ホーンク』まで連続的である。これらの亜種に関わる様々な微妙な違いを識別するには経験を重ねる以外に道はない。訓練をする事によりこれらの鳥の識別に上達することができる。 |
出典
[ウェブ注1]日本鳥類目録(日本鳥学会 2000)では,シジュウカラガンという和名が,種名 Branta canadensis と亜種名 B.c. leucopareia の両方に用いられています.このことがしばしば混乱を引き起こす原因になっています.雁を保護する会は,この混乱を防ぐために,種名 B. canadensis としては『カナダガン』を用い,絶滅が危惧される亜種 B.c. leucopareia だけを『シジュウカラガン』と呼んでいます.
[ウェブ注2]ここに記述される各亜種の特徴をチェックするための観察記録シートをつくり,PDFファイルで提供します.ご利用のいただき,日本に渡来するカナダガンの亜種の検討のための資料としてデータを本会に提供いただければ幸甚です.
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2001年9月27日掲載,2004年11月8日改訂.