農業へのメリット

  • 湛水による抑草効果
  • 水面採食型の水鳥による除草効果
  • 水鳥の糞による施肥効果
  • 害虫のライフサイクルを乱し、その数を減少させる。
  • 生物多様性を高め、水田の環境面での付加価値を生みだす。

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▲水鳥(カモ)の施肥効果
(石川県農業総合研究センター(1999)を編集)



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▲冬期湛水による除草効果
(平成13年度宮城県ガン類生息環境調査中間報告を編集)
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冬期湛水管理のすすめ

 最近、収穫が済んでから田んぼに水を張って管理する農家が増えて来ています。この冬期湛水を行う管理法は、冬から春にかけてわらや切り株などを分解しながら繁殖する低温菌(こうじ菌、乳酸菌など)を積極的に田んぼで繁殖させ、イネの養分として供給させようとする考え方です。水を張る前に、発酵肥料やミネラルを多く含んだ粉砕塩を散布し湛水する方法がとられています。コメヌカ,オカラだけを入れただけでも微生物を増やす効果はあります。また渡り鳥の糞に含まれるリン酸や窒素は微生物の繁殖に多いに役立ちます。
 また、耕起せずに水を張るとスズメノテッポウやコナギが減ってきます。ただクログワイやオモダカが逆に増えてきますから臨機応変の対応をするのが賢明です。
 冬期湛水水田にはガン、カモ、ハクチョウ類などの渡り鳥が飛来し、田んぼを休息地や採食場に利用することから、野生生物との共生の観点からも注目され、子供や孫たちに健康と豊かな環境を残す農法として期待されています。

NPO法人・民間稲作研究所 稲葉光國

こんな鳥たちがやってきます。

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JAWGP日本雁を保護する会

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このリーフレットは、大阪コミュニティ財団及びTOYO環境保護基金の助成を受けて「日本雁を保護する会」が作成しました。