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アジア太平洋地域
渡り性水鳥保全戦略

アジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会 第7回会合 報告

2002年6月18-21日,クアラ・ルンプル,マレーシア


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アジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会(Asia-Pacific Migratory Waterbird Conservation Committee (MWCC))は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略:2001-2005」の発展,監視ならびに実施を調整する責任を持つ委員会です.その第7回会合が2002年6月19-20日にマレーシアのクアラ・ルンプルで開催されました.委員会は,7か国の政府機関(オーストラリア,中国,日本,インド,ロシア,インドネシア,米国)やラムサール条約ボン条約,バードライフ・インターナショナル,WWF,(ガンカモ類,ツル類,シギチドリ類の3つの)種群のワーキンググループ,国連開発計画/地球環境ファシリティ,および国際湿地保全連合専門家グループから,それぞれの代表によって構成されています.

この会合では,これから2年間の委員長にオーストラリア環境省のアリソン・ラッセルフレンチ女史が,同じく副委員長に日本国環境省の黒田 大三郎氏が選ばれました.また,委員会は,種々の方策をもってその構造と機能のあり方をより強化するための提案を行ないました.その方策には,ラムサール条約やボン条約とのより緊密な統合の方向性の追求や共同作業計画づくりなどのメカニズムが検討されました.

委員会は,2001年から2002年にかけて取り組まれたアジア太平洋地域の水鳥と湿地環境の保全活動について検討し,それらを推賞しました.そして,中央アジア・インド地域,東アジア・オーストラリア地域,中央太平洋地域の主要な3つのフライウェイを渡る水鳥について,保全行動計画やそれに基づくプログラムの策定と実施を通じたよりいっそうの保全努力に取り組むことを求めました.

委員会はまた,2001年から2002年にかけて水鳥の重要生息地ネットワークにあらたに参加した重要生息地を記載し,歓迎しました.ガンカモ類重要生息地ネットワークに参加したマイポ(中国香港特別行政区)とウトナイ湖(日本);ツル類重要生息地ネットワークに参加した中国の7つの国家級自然保護区:扎龍(ジャ・ロング),三江(サン・ジアング),向海(シアング・ハイ),双台河口(シュアング・タイ・ハ・コウ),升金湖(シェング・ジン・フ),草海(ツァオ・ハイ);シギチドリ類重要生息地ネットワークに参加した鹿島新籠(日本)とスンガイ・ブロー湿地保護区(シンガポール)がそれらです.

委員会は,アジア太平洋地域の水鳥と湿地の保全を達成するためには,2005年までの今後3年間で,普及啓発や能力の向上,湿地保全のための多くの作業が必要であることを認め,各国が「戦略」に基づく国内実施計画を策定し,また「戦略」と各「行動計画」についても年間計画を立てて取組んでゆくことを求めました.

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2002年8月2日掲載.

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