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活動報告

重要生息地ネットワークの発足

1999年5月14日

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5月10-18日の日程で,中米・コスタリカのサンホセで開催されている第7回ラムサール条約締約国会議において,国際湿地保全連合および日本国環境庁の共催にて14日にレセプションが開かれ,この重要生息地ネットワークが発足しました.東アジア地域の6か国の参加を得て,ガンカモ類にとって国際的に重要な生息地25ヶ所が登録されました.
撮影: T. Mundkur

MWCC議長 Brendan Edgar 氏. 撮影: T. Mundkur

ラムサール条約事務局 Delmar Blasco 氏. 撮影: T. Mundkur

参照

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Anet Newsletter No.1, June 2000 (英文)

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国際湿地保全連合ニュースレター WetlandsNo.8 (1999) 所載の発足の英文記事: p.7



1999年5月14日午後,「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークの発足ならびにアジア・太平洋地域における水鳥ネットワークのためのレセプション」が,環境庁と国際湿地保全連合の主催,沖縄県,那覇市,豊見城村のホスト,200名近くの参加者を得て,開かれました.その目的は,アジア・太平洋地域における水鳥保全戦略の推進と重要生息地ネットワークの発足でした.

国際湿地保全連合アジア・太平洋支部におかれる渡り性水鳥保全委員会(MWCC)議長の Brendan Edgar 氏が,ガンカモ類ワーキンググループ暫定議長(森 康二郎氏)より届いたワーキンググループによる登録承認の手紙を報告しました.報告では,これまでに参加申請された6か国25地域の重要生息地のすべてについて,その登録が適当であると承認されました.これらの参加地は表1のとおり.

レセプションでは,開会の挨拶が,ラムサール条約事務局(Delmar Blasco 氏), 日本国環境庁(鹿野久男氏),国際湿地保全連合(Chris Kalden 氏)の3名からあり,MWCC議長の報告ののち,各国代表者より参加地の紹介が行なわれました.フライウェイオフィサーが挨拶して,会場の参加者全員の拍手で発足が祝われました.

オーストラリアならびに米国の代表者が,水鳥に関する国際的な取り組み(北米ガンカモ類マネージメントプランや西半球シギチドリ類保護区ネットワーク,二国間の渡り鳥条約など)を紹介し,アジア・太平洋地域における今後のよりいっそうの国際協力を訴えられました.

日本の地方自治体,沖縄県,豊見城村,習志野市,釧路市,ならびに田尻町による湿地や水鳥の保全の取り組みの報告を得たのち,日本のNGOのひとつである雁を保護する会代表がこれらの国際的な取り組みの更なる推進を訴えました.

会場には「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」参加地やラムサール条約登録湿地のポスターが展示され,参加者の関心を高めていました.また,国際湿地保全連合は東アジア地域のガンカモ類とツル類の重要生息地アトラスの出版を同時に発表しました.

表1.1999年5月14日に登録された「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」参加地.
参加地
ロシアハンカ湖
ロシアトレイ湖沼群
ロシアセレンガ川デルタ(バイカル湖)
ロシアレナ川デルタ
ロシアタイミルスキ国立自然保護区
ロシアチャズィ国立自然保護区
モンゴルテリン・ツァガン湖
モンゴルオギィ湖
中華人民共和国黒龍江省立 三江自然保護区
大韓民国チョンス湾
日本クッチャロ湖
日本琵琶瀬湾
日本厚岸湖・別寒辺牛湿原
日本釧路湿原
日本宮島沼
日本小友沼
日本蕪栗沼
日本白石川
日本瓢湖水きん公園
日本福島潟
日本佐潟
日本片野鴨池
日本琵琶湖
日本米子水鳥公園
フィリピンノハン湖国立公園

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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです.「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです.これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており,ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています.東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ,また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています.

日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします.連絡先のページへ.

東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします.連絡先のページへ.

1999年5月14日掲載, 1999月11月2日更新.