参加地紹介 タイミルスキ国立自然保護区 ロシア連邦

[ 英語 ] [ Back ]

この自然保護区はさまざまなタイプのツンドラ環境から成っています(約 1,600,000 ha, 73°50'N, 100°00'E).

ガンカモ類は19種が記録されています．保護区内でも特に重要な地域は，ヴェルフナヤ・タイミラ・デルタとその周辺の流域です．ここには，50,000-70,000羽のマガンの換羽群(ヨーロッパへ渡ってゆく群れ)や 1,000-2,000羽のヒシクイの換羽群(こちらは東アジアへ渡ってゆくと思われる群れ)が生息します．

その他の重要な地域としては，ビカダ川・ヤムタリダ川下流域やタイミル湖周辺，グシハ川，プロンチシェヴァ湾周辺，ロガタ川流域です．これらの地域では，少なくとも 30,000-40,000羽の東アジア個体群のカモ類が生息します：ケワタガモ，コケワタガモ，コオリガモなど．また 2,000-3,000羽のヒシクイの東アジア個体群が繁殖および換羽します．100-150羽のコハクチョウも生息していますが，たぶん東アジアに渡るものと思われます．

自然保護区管理事務所では，調査部門責任者のポスペロバ博士の監督下で，毎年保護区内の重要な地域のモニタリングが行なわれています．

重要生息地ネットワーク参加団体／管理組織:

タイミルスキ国立自然保護区管理事務所
Biosphere Reserve and State Zapovednik "Taimyrski"
Poliarnaya Street 6, a/ya 31; 663260, Khatanga, Taimyrski Authonomous District, Russia.
Telephone: 6 42 23
Director: Dr. Yuri Karbainov.

参加地に関するリンク:

• 環境省インターネット自然研究所：タイミルスキ国立自然保護区の紹介ページ．

• タイミルスキ生物圏保護区 (英語)，ユネスコ人と生物圏保護区目録．

[ Top ] [ 英語 ] [ Back ]

「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです．「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです．これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており，ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています．東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ，また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています． 日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします．連絡先のページへ． 東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします．連絡先のページへ．

1999年5月14日掲載, 2003年2月4日更新.