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参加地での活動 米子水鳥公園における活動と組織神谷 要 [ 参加地紹介 ] |
鳥取県と島根県にまたがる中海は,日本で五番目の湖である.この湖は,日本でもっとも南のコハクチョウの集団越冬地である.米子水鳥公園は,中海の東端に位置している.この公園は,とても小さいが中海にやってくる鳥類にとって,とても重要な場所である.もしも,この公園がなかったら,コハクチョウ(Cygnus columbianus bewickii)やマガン(Anser albifrons)を始め多くの鳥が中海に飛来できなくなるからである.それは,この公園が水鳥にとってのネグラとなっているからである.
しかし中海には,全体の20パーセントを干拓する計画が存在した.その一部(30ha)であった米子水鳥公園は,本来であればすでに干拓されてしまっている場所である.しかし,この場所を干拓してしまうことは中海に飛来する鳥類に大きな影響を与えるため,これに反対する市民運動が起こった.そこで米子市はここを市民と水鳥のふれあいの場所として整備することとした.これが米子水鳥公園である.現在米子水鳥公園は,コハクチョウを始めマガン・キンクロハジロ(Aythya fuligula)・ホシハジロ(Aythya ferina)といったガンカモ類の重要な越冬地となり,これらの鳥を観察するために年間五万人の観察者が訪れる場所となっている.
さらに米子市と鳥取県は,この米子水鳥公園を中心に様々な活動をするために(財)中海水鳥国際交流基金財団(資金$3,000,000)を設立した.本財団は,鳥に関する会議やシンポジュウムの開催・鳥類などの調査研究・普及啓発活動などを行って水鳥に関する国際交流をすることを目指している.
また,本財団の主旨に賛同する多くの市民が,公園の草刈りやシンポジュウムのボランティア,自然観察会などを行っている.彼らは,自ら米子水鳥公園友の会という会を組織し,積極的に米子水鳥公園及び財団の活動に参画している.
最後に,本財団では,鳥類の渡りルート調査を積極的に行っている.これにより米子水鳥公園に飛来するコハクチョウが日本海を縦断し,ウラジオストックからアムール川を北上することを確認した.また,1999年には,米子水鳥公園で標識されたオオジュリン(Emberiza schoeniclus)が,ロシアカムチャツカ半島で捕獲され,さらに公園に飛来する鳥とロシアの鳥の関係が明かにしつつある.今後,鳥類の調査を行い国内及び対岸諸国の関係団体と協力と交流を進めて行きたいと考えている.
東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークに関するワークショップ,浜頓別,1999年10月24日(浜頓別ワークショップ)報告;Anet Newsletter No.2, page 4 (November 2001) に英文にて収録.
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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです.「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです.これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており,ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています.東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ,また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています. 日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします.連絡先のページへ. 東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします.連絡先のページへ. |
2002年4月10日掲載.