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参加地での活動 宮島沼フォーラム
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わが国随一のマガンの中継地,宮島沼,わが国に越冬するマガンの多くのものに加えて大陸に越冬するものもその一部がやってきます.2000年春は62,700羽が数えられました(みんなでマガンを数える会4月27日:宮島沼通信 No.42).マガンの渡来数の増加に伴い,宮島沼周辺で栽培される小麦の春芽への食害も懸念されています.このような農業被害の緩和を図りつつ,地域の宝であり,国際的に重要なガンカモ類生息地である宮島沼の環境保全をどう進めてゆくことができるのか,貴重な自然とどう共生してゆくことが望ましいのか,市民のみなさんとともに考えるフォーラムが,100名を越える参加者のもとに開かれました.
宮島沼と同じく,「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」に参加している蕪栗沼(宮城県田尻町)でさまざまな取り組みを進めているたじり穂波公社の松ヶ根氏の基調講演と雁を保護する会の呉地氏のコーディネートのもとに6名のパネラーによるパネルディスカッションが行なわれ,フロアの市民のみなさんとも意見の交換が進められました.
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基調講演で紹介された,蕪栗沼での雁と農業との共生を目指したさまざまな取り組みを参考に,さまざまな立場のパネラーのあいだで,またフロアの市民のみなさんとのあいだで,つぎのような議論が進められました.
この3月に地元の周辺住民の自治会「大富連合会」では,食害を補償する公的制度を確立することを条件に,宮島沼に鳥獣保護区を設定することに同意することを決定しました.今後も転作率の増加で麦の作付がよりひろがる可能性が高く,海外の事例などもよく研究して,実効性の高い補償制度を確立することが,特に地元のみなさんから望まれました(五十嵐さん).
補償制度に加えて,集団防除やマガンの代替採食地を設置する策などとともに総合的なとりくみが不可欠であるという指摘が,宮島沼周辺での食害のメカニズムや影響とその対策の研究を進めている牛山さんからありました.
また,増加するマガンの採食地や就塒地(ねぐら)の分散をはかる必要性,依然として被害が出ているマガンや他の水鳥の鉛中毒の廃絶に向けた取り組みの必要性も指摘されました(草野さん).
美唄市からは,食害補償の制度化や代替採食地の確保に向けての取り組みの計画を表明されました(市長挨拶).
宮島沼を活用した地域の活性化を目指して,宮島沼周辺の豊かな食材を利用した特産品づくりの提案(稲村さん)や自然豊かな地域にしか渡来しないマガンのイメージを付加価値とした農産品の開発などの提案がありました.
このフォーラムを,新たなスタートとして,宮島沼の環境保全とガンカモ類との共生,そしてそれらを活かした豊かな地域づくりに,地域のさまざまなみなさんが協力し,知恵を出し合って,多様な取り組みを進められることが期待されます.
文責:宮林 泰彦,フライウェイオフィサー
資料:宮島沼通信 No.42 (宮島沼の会)
宮島沼のホームページ
蕪栗タコあし配信 vol.49 (蕪栗ぬまっこくらぶ)
蕪栗沼ホームページ
北海道新聞 2000/03/21 など
と き | 平成12年3月20日(月) 13時30分〜16時25分 |
ところ | 美唄市総合福祉センター |
■ フォーラムの目的
宮島沼は野鳥などの豊かな自然環境に接することができる貴重な自然資源であり,毎年多くの観察者が訪れています.一方,近年宮島沼に飛来するマガンの増加に伴い,周辺農家における小麦の食害等が懸念されています.
そこでこのフォーラムでは,農業被害の緩和を図りながら,宮島沼の環境保全等に関する市民理解を深めるとともに,「人と自然が共生するまちづくり」を考えていきます.
■ 講演:「雁との共生を目指すまちづくり〜Theかぶくりサークルとは〜」
松ヶ根 典雄 氏(有限会社 たじり穂波公社 常務取締役 総務部長)
■ パネルディスカッション「人と自然が共生するまちづくり」を目指して
コーディネーター | 呉地正行氏【日本雁を保護する会会長】 | |
パネリスト | 松ヶ根典雄氏【(有)たじり穂波公社常務取締役総務部長】 |
プログラム
12:30 | 受付 |
13:30 | 開会 |
13:35 | 来賓挨拶 北海道空知支庁地域政策部長 大橋 香 氏 |
13:45 | 講演 |
14:25 | 休憩 |
14:35 | パネルディスカッション |
16:25 | 閉会 |
主 催 : 美 唄 市 |
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「東アジア地域ガンカモ類保全行動計画」は「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づく取組みのひとつです.「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」は「行動計画」のもとにガンカモ類にとって国際的に重要な生息地の保全を効果的に進めるための国際協力プログラムです.これらの取組みは国際湿地保全連合が調整しており,ガンカモ類に関する活動を監督し補佐するための作業部会「ガンカモ類ワーキンググループ」がアジア太平洋地域渡り性水鳥保全委員会に設置されています.東アジア全域の活動の推進のためにフライウェイオフィサーがおかれ,また日本国内での活動を推進するために国内コーディネーターがおかれています. 日本国内での活動等についてのご質問・お問い合わせはガンカモ類 国内コーディネータまでお願いします.連絡先のページへ. 東アジア地域全体にかかわるご質問・お問い合わせはフライウェイオフィサーまでお願いします.連絡先のページへ. |
2000年5月24日掲載.