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東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)支援・ 「ガンカモ類外来種の現状と対策及び今後の課題」2008年9月13日,立教大学池袋キャンパス |
1999 年より「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」の活動を支援する鳥学研究者のグループを設立して毎年鳥学会大会の際に集会を開いてきた。
今回はガンカモ類の中で、外来種として野生化したコブハクチョウ Cygnus olor とコクチョウ Cygnus atratus(ハクチョウ類)、カナダガン大型亜種 Branta canadensis(ガン類)及び野生化したアヒル類(カモ類)に注目し、その分布及び個体数の変遷、移入された経緯とその現状などについて、関係者から報告をして頂き、それらを踏まえて管理方法を含めた課題の抽出とその解決に向けた議論を参加者とともに深めたい。
[説明要旨⎘] 企画趣旨の説明:ガンカモ類外来種の概況について (10分)
[講演要旨⎘]
「外来種としてのカナダガン大型亜種の分布と個体数の変遷及びその問題点」 呉地 正行(日本雁を保護する会) (15分)
富士山麓に起源を持ち、次第にその分布域を広げつつあるカナダガン大型亜種の「野生化」の概況を述べ、その結果引き起こされるようになった問題点について述べる。
[講演要旨⎘]
「神奈川県で野生化したカナダガン大型亜種の現状について」 葉山 久世(かながわ野生動物サポートネットワーク) (15分)
神奈川県内でのカナダガン大型亜種の移入経過とその現状について報告し、そのモニタリング体制や今後の課題についても触れる。
[講演要旨⎘]
「霞ヶ浦におけるコブハクチョウの生息・繁殖状況と給餌の影響」 土屋 結(筑波大・生命環境)・藤岡 正博(筑波大) (15分)
2007年3月から6月までの、霞ヶ浦におけるコブハクチョウの生息数と繁殖状況の報告。また、給餌のコブハクチョウの繁殖への影響 について報告する。
[講演要旨⎘]
「ウトナイ湖におけるコブハクチョウの個体数等の変化と渡り」 大畑 孝二・原田 修(日本野鳥の会) (15分)
ウトナイ湖で繁殖をはじめたコブハクチョウの個体数、巣、ヒナの変化と渡りのバンディング記録の報告。
[講演要旨⎘]
「新潟県瓢湖におけるカモ類の雑種について」 本間 隆平(新潟県野鳥愛護会)・千葉 晃(日本歯科大学・新潟) (15分)
瓢湖には希にトモエガモ×オナガガモやヨシガモ×ヒドリガモの雑種が現れるが、07/08年にアヒルとカルガモの雑種が現れた。その状況と瓢湖の管理体制について述べる。
「野生化したアヒル類とその起源を考える」 [報告者未定] (15分)
各地の湖沼や河川で野生化した「アヒル類」について、その起源についての議論を行い、今後の管理方法を考えるための話題を提供する。
総合討論(40分)
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URL: http://www.jawgp.org/anet/jg013.htm
2008年7月10日掲載,9月9日更新(全報告要旨の掲載完了),JOGA.