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東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)支援・
鳥類学研究者グループ:JOGA 第15回集会
2012年9月14日,東京大学弥生キャンパス
1999年より「東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク」の活動を支援する鳥学研究者のグループを設立して毎年鳥学会大会の際に集会を開いてきた。
今回は「ガンカモ類のフライウェイ研究と地域個体群の認識・保護計画」をテーマとする。
水鳥についてはフライウェイ(地域個体群)単位に個体数推定値が定期的に改訂されており、その作業は以下のようなプロセスで湿地保全と深い関係がある。
ガンカモ類について、フライウェイ研究によって地域個体群の認識がどのように進んでいるかの話題提供を受けて、これらのプロセスについて認識を深めたい。
○須川 恒・神山 和夫・森口 紗千子
2012年9月14日(金) 18:00−20:00.
東京大学弥生キャンパス(東京都文京区)[集会会場:農学部2号館2階 化1講義室]
(14−17日に開かれる日本鳥学会2012年度大会の中の自由集会 R1 として開催).
[講演要旨 ⎘]
「カモ類とハクチョウ類の渡り経路解明研究の最前線」
樋口 広芳(慶応大学)
カモ類とハクチョウ類を対象にした渡り経路解明研究の最前線をお話しする。種による経路や移動様式などの違いに焦点をあてる。
[講演要旨 ⎘]
「マガンの遺伝的構造と標識個体の観察記録からみた生息地間のつながり」
○森口 紗千子(国立環境研究所)・牛山 克巳(宮島沼水鳥・湿地センター)・江田 真毅(北海道大学総合博物館)・Min Kyung Kim (Ewha Women's University)・John M Pearce (USGS)・Lei Cao(University of Science and Technology of China)・鄭鐘烈(朝鮮大学校)・Ken Richkus (U.S. Fish & Wildlife Service)・Sang Don Lee (Ewha Women's University)・五箇 公一(国立環境研究所)・樋口 広芳(慶応大学)
東アジアと北米に分布するマガンの遺伝的構造をミトコンドリアDNAとマイクロサテライトDNAについて解明する.首環標識個体の再観察より明らかになった生息地間のつながりの強さと照らし合わせ,その個体群構造を考察する.
[講演要旨 ⎘]
「日中韓の研究者によるガン類やハクチョウ類のモニタリング結果の共有」
神山 和夫(バードリサーチ)
東アジアにおけるガン類およびハクチョウ類のフライウェイにおけるセンサスデータの共有について日中韓の研究者の連携について紹介する。
[講演要旨 ⎘]
「ガンカモ類のカラーマーキング情報のポータルサイトの重要性」
澤 祐介(日本鳥類標識協会)・須川 恒(龍谷大学)
ガンカモ類の国内(日本鳥類標識協会)、および国外(ウェットランドインターナショナル)のカラーマーキング情報のポータルサイトを紹介する。
[講演要旨 ⎘]
「ガンカモ類のフライウェイの現状把握と種別の保護計画」
嶋田 哲郎(宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)・呉地 正行(日本雁を保護する会)
6年に一度行われているガンカモ類の個体数推定値改訂作業と、主要雁類についての課題を紹介する。
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URL: http://www.jawgp.org/anet/jg018.htm
2012年7月13日掲載,2012年9月9日更新(講演要旨掲載完了),
JOGA.